観光地笠置峠古墳
宇和盆地が一望できます
笠置峠(かさぎとうげ)古墳は、4世紀初め頃に築造されたと考えられる西南四国最古の前方後円墳です。古墳とは、古い時代の土を盛って造った墓のことですが、笠置峠古墳は宇和盆地一帯を治めた首長の墓です。 一般に前方後円墳といわれる古墳は、上から見ると鍵穴のような形をしていますが、笠置峠古墳は「しゃもじ形」とでも言うべき形をしており、珍しい形です。古墳の全長は東西45mをはかり、古墳の法面には葺石(ふきいし)と呼ばれる石が葺かれていました。 首長が亡くなるとこの古墳に葬られますが、埋葬された後には、飲食を伴うマツリが古墳の上で行われたことが出土した土器からわかっています。
古墳の上に立つと、宇和盆地が一望できるだけでなく、宇和海や佐田岬半島、時には九州をも望むことができます。もちろん宇和盆地からも、北西の稜線上に古墳の姿を見ることができます。また、秋頃には、笠置峠古墳に隣接する宇和盆地と八幡浜を結ぶ笠置街道を歩き、街道の文化遺産や笠置峠古墳を見学するウォークイベントも開催しています。
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住所 | 愛媛県西予市宇和町岩木2101 |
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定休日 | 常時見学可 |
料金 | 無料 |
交通 | JR卯之町駅よりJR伊予石城駅下車(約8分) JR伊予石城駅より 約3-㎞(徒歩約65分、車約15分)地中池横登り口より約1.7㎞(徒歩約50分、車約10分) |
駐車場 | 有(数台分) |
連絡先電話番号 | 西予市教育委員会 スポーツ・文化課/TEL 0894-62-6416 |
古墳の側面にふかれている葺石にはチャートが使われています。この葺石には、盛り土の流失を防ぎ、聖域を示す役割があったと考えられています。