暦の上では春とはいえ、宇和盆地にはまだ凛とした冬の空気が残る二月の初め。
江戸から昭和にかけての風情を残す「卯之町の町並み」では、ひと足早く、いつもとは違う華やかさに包まれます。
期間限定の催し「卯之町のひなめぐり」では、町並みで暮らす人々が大切に受け継いできた、色鮮やかなお雛様たちが一堂に会して、町並みの各館で来訪者を迎えます。
今回は、それぞれの施設ならではの展示の魅力をお伝えします。
卯之町のひなめぐり卯之町のひなめぐり

宇和民具館
江戸時代から昭和にかけての民具約6,000点を収蔵展示する宇和民具館。
江戸から平成の時代に宇和町で飾られたひな人形や、昔話をモチーフにした「変わり雛」など300体を超える人形を展示します。
さらに大正時代から昭和にかけて西日本で流行した「御殿飾り」や昭和の段飾りなどの展示もあり、飾り方の移り変わりや時代ごとの見比べをお楽しみいただけます。
また、ひなまつりの歴史、雑学の紹介刷りコーナーに加え、おひな様と記念撮影が出来るスペースも設けておりますので、大人から子どもまで幅広い世代の方にお楽しみいただける内容となっております。

末光家住宅
末光家住宅は、1770年建築された造り酒屋で、西予市有形文化財に指定されています。
末光家のひな飾りの見どころは、ここ末光家に伝わる正絹の打掛、まるで羽衣のように軽く、優しい手触り。
全体に施された刺繍の素晴らしさ、ぜひご覧いただきたい。
江戸時代の建物で、ひなまつりの時期だけのおひろめです。

旧武蔵
明治時代に建てられたと伝えられている「旧武蔵」。
年代物の御殿飾りを寄せ集めて、段飾りに見立て、展示いたします。
その他にも、節句にちなんだ人形飾りが賑やかに並びます。
昔の家に飾ってあるお雛様を愛でる気分で、畳の間で、お座布団に座り、ゆっくり、じっくりご覧いただけます。
日常のくらしの中に溶け込んでいる「初春の節句」を感じてください。

宇和先哲記念館
楠本イネや、二宮敬作など多くの偉業を残した先哲を偲び、その人間像や業績を知る数々の資料を展示している「宇和先哲記念館」。
西予市出身の画家たちが描いた絵画とともに、昭和30年代に流行した御殿飾り、大正びな、昔話をモチーフにした変わりびななどを展示します。
また、映画「国宝」にも登場した歌舞伎演目「藤娘」「鷺娘」「道成寺」(劇中では二人道成寺でしたが)の人形も、お楽しみください。

宇和先哲記念館の雛飾りを楽しむこどもたち
旧武蔵のかまど炊き体験や雛飾りを楽しむご家族




