年間を通じて水温14℃に保たれる弱アルカリ性の名水
神秘的な風景が広がる緑深き山腹から湧き出る清水。年間を通じて14℃に保たれ、その名水を求めて1日平均500人以上の人々が訪れる。
1985(昭和60)年に環境省の「全国名水百選」に選定された観音水。今も1日8,000tもの水量を誇り、飲料水のほかワサビの試験栽培やアマゴの養殖にも使用されている。
その由来は戦国時代の天正年間(1573年-1593年)。当地を治めていた兵頭一族が京都の清水寺に参拝したのち、観音堂に観音像を設置したところ、山から清水が湧き出したと伝わる。
水源は宇和町と明浜町の境にある歯長峠に近い標高312mにある鍾乳洞。石灰岩が雨水や地下水で溶けてできた鍾乳洞から流れ出る水はミネラルが豊富で、硬度は1ℓあたり平均66mgと高く、弱アルカリ性の体に良い水として古くから人々に親しまれている。